老舗の飲食店でたまに見かける魅力的な言葉。
『創業以来100年継ぎ足した秘伝のタレ』
この言葉だけで既に美味しいですね。
ところで、この秘伝のタレですが、
創業当初の成分はどのくらい残っているのでしょうか?
計算してみましょう!
秘伝のタレに創業当初の成分がどのくらい残っているのか、計算してみる。
創業以来ずっと継ぎ足しているという秘伝のタレ。
味の深みが増しているような気がして、食欲がそそられます。
しかし!
果たして、昔のタレの成分はどのくらい残っているのでしょうか?
シンプルな計算方法を考える
まずは計算方法を考えます。
出来るだけシンプルな計算を心掛けます。
美味しくなくても計算方法は変わらないけど、モチベーションが上がるね!
ということで、計算式を作ってみます。
創業当初から残っているタレの成分の割合(%)=
((1ータレを継ぎ足す量)^ 日数) ×100
例えば、20%のタレの継ぎ足しを2日間実施すると、
(( 1 ー 0.2 ) ^ 2 ) ×100= 64%
つまり、創業当初のタレは64%残っていることになります。
エクセルやgoogleスプレッドシートを使うと簡単だね。
① 毎日50%のタレを使って継ぎ足す場合
毎日50%(半分)のタレを使って、その分継ぎ足しているとします。
先ほどの計算式に当てはめていくと、
1日で50%、2日で25%のようにどんどん減少していきます。
グラフにしてみると分かりやすいですね。
わずか10日で0.1%以下になってしまいます。
あっという間で少し寂しいね・・・
② 毎日10%のタレを使って継ぎ足す場合
50%だと早く成分が減り過ぎたので、継ぎ足し量を減らしてみます。
続いて、毎日10%のタレを継ぎ足す場合を計算してみます。
結果のグラフをドーン!!
こちらは30日経過しても4.2%残っています。
50%継ぎ足しよりは粘りが感じられます
さて、いつまで残っているのか?
30日から先のグラフを拡大してみます。
44日で1%を下回りました。
毎日50%継ぎ足すよりは長く残っているね
考察
上記のように 50% or 10% タレを継ぎ足す2パターンで計算してみましたが、
想像よりも随分早く成分が入れ替わっていることがわかりました。
10%継ぎ足しパターンでも、1ヶ月半ほどで1%以下になってしまいます。
つまり、「創業以来継ぎ足した秘伝のタレ」というキャッチコピーは魅力的ですが、
実際には数ヶ月でほぼ完全に入れ替わってしまうんですね。
しかし、どれだけ時間が経っても計算上は完全なゼロにはなりません。
(限りなくゼロには近づきますが)
そう考えるとロマンを感じますね(?)
衛生面はむしろ安心感ね!
まとめ
今回は長年継ぎ足した秘伝のタレで、元の成分がどれくらい残っているのか計算してみました。
想像より早くタレが入れ替わってしまうということが判明しました。
とはいえ、すぐにタレが入れ替わったとしても、
「秘伝のタレ」が魅力的で食欲がそそられる事実は変わりません。
積極的に食べていきましょう!
それでは今回はここまで。
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