突然ですが、音とは一体なんでしょうか?
音は目に見えませんね。
でも僕たちは、「おはよう」とか「ありがとう」とか、当たり前のように声という音を出します。
そこで、自分の声と簡単な道具を使って、音の正体を確かめてみます。
音の形を見る実験をしてみた
当たり前ですが、音は目に見えません。
今回は見えないものを、見える状態にする実験をしていきます。
![そいや](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/11/そいやAIアイコン.jpg)
見えないものを見ようとして〜♪
実験道具を調達してみる
![](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4436-edited-scaled.jpg)
必要なものはスーパーやドラッグストアでも調達可能です。
・塩
・ボウル
・黒いビニール袋
・ビニールテープ
・敷物(あると便利)
・力強い声
ボウルと敷物はキッチンから拝借し、力強い声は標準装備です。
のど飴があると安心して声を出せます。
調達したもので実験道具を組み立てていく
それでは、組み立てていきます。
まずは、ボウルに黒いビニール袋を張り付けます。
ビニール袋が破れない程度にしっかりと張るのが重要です。
![](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4437-edited-scaled.jpg)
ピンピンに張ります。
![](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4438-edited-scaled.jpg)
裏は汚いけど、こんな感じ。
ピンと張ったビニール袋の上に塩をまく!
![](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4440-edited-scaled.jpg)
ピンピンにビニール袋を張ったら、できるだけ偏らない様に塩をまきます。
![そいや](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/11/そいやAIアイコン.jpg)
もこみちを意識して高い位置から塩を振りかけたら、めっちゃ跳ね返って失敗したよ。
黒い袋の上に白い塩は目立って良い感じですね。
これで準備完了です!
実験開始!声を高く、大きく、一定に!
それでは実験開始です!
ボウルの真上から声を当てていきます。
「あぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!!」
って感じで思い切りいっちゃいましょう!
できるだけ声を高く、大きく、一定にするのがポイントです。
塩が震えながら動いていくのが見られます。
![そいや](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/11/そいやAIアイコン.jpg)
息継ぎや鼻息で塩が吹き飛ぶので要注意!
模様が出現!実験成功!
模様が出現してきました!
世界初公開!これが僕の声の形です。
![クラドニ図形](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4444-edited-scaled.jpg)
真ん中を起点とした波紋のように見えます。
花のようにも見えます。
興味深いですね!
では、この意味について考えてみます。
考察
今回の実験で現れた図形には名前が付いています。
その名も「クラドニ図形」
ドイツの物理学者・天文学者であるエルンスト・クラドニさんにちなんだ名前です。
さて、音の正体についてですが、音の正体は波なのです。
波を絵に描くとこのようイメージになります。
![波](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4449-edited-scaled.jpg)
波は振動します。
海やお風呂を思い浮かべるとわかりやすいですね。
振動するとこんな感じになります。
![波 腹と節](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4451-edited-scaled.jpg)
腹(はら)と節(ふし)と呼ばれる部分が存在します。
腹は振動して、節は動きません。
今回の実験に当てはめると、振動する腹は塩が移動し、動かない節に塩が溜まっていきます。
つまり、
塩の薄い場所が腹
塩の濃い場所が節
として現れています。
![節と腹](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4444_編集-edited-scaled.jpg)
このように、自分の声を使って、自宅で簡単に波の性質である、節と腹を観測することができました。
面白いですね!
実験のコツ・注意点
・ビニール袋をしっかり張ること
たるんでしまうと、塩が移動しにくくなります。
出来るだけピンとするようにビニール袋を張りましょう。
・声は高めに、大きめに、長く
声は出来るだけ高く、大きく、そして一定をキープするようにしましょう。
声が低かったり、小さすぎると上手く塩が移動せず、呼吸が苦しくなってしまいます。
・息継ぎや鼻息に注意
声を出し続けるので、息継ぎや鼻息が出てしまいます。
しかし、ボウルに向かったまま呼吸してしまうと、このようにうまく模様が出てきません。
![実験失敗](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4442-edited-scaled.jpg)
・近隣住民に考慮して早朝や夜は避けること
まぁまぁの声量が必要となるので、近隣住民への配慮が必要です。
常識的な時間に実験するようにしましょう。
・撒き散らした塩を掃除すること
実はこれが1番大事です。
実際にやってみるとわかりますが、周辺に塩が撒き散らかされます。
不可避です。
歩くと足がチクチクするので、怒られる前に掃除しましょう。
![そい嫁](https://soiya-rikei.com/wp-content/uploads/2023/11/そい嫁AIアイコン.jpg)
掃除機は思っている倍の時間でヨ・ロ・シ・ク
まとめ
今回は自宅で簡単に音の形を観測できる実験をしてみました。
簡単に用意できる物で、とても興味深い模様が見られました。
音が波であることも分かりました。
塩が動く様子も面白くて、自由研究にもピッタリです。
皆さんもぜひ試してみてください!
【おまけ】おすすめ最強物理参考書「物理のエッセンス」について
10年以上前の話ですが、僕は高校時代に物理がそれなりに得意でした。
当時から重宝していた参考書が「物理のエッセンス」です。
物理では、どんな事象が起きているのか理解することが非常に大切です。
というか、それが全てです。
僕は「物理のエッセンス」で勉強して、某S台模試で偏差値70近くを取ることができました。
この良さを当時から誰かに伝えたかった。
シンプルに超おすすめ参考書です。
もちろん本記事の波についても分かりやすく書かれています。
学生でなくとも、物理に興味がある方は読んで損無しです!
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