夏から秋にかけて、しばしば日本を騒がせる「台風」
せっかくの予定が台無しになった、苦い経験がある方も多いはず。
修学旅行で直撃して、ディズニーランドに行けなかった・・・
最近は被害を防ぐために、鉄道などで計画運休も話題になっていますね。
”台風の全国ツアー”と揶揄され、日本へ直撃してくるイメージが強いですが、
実際のところ、台風が日本に上陸する確率はどのくらいでしょうか?
過去の20年分のデータから計算していきます。
台風とは何か?
そもそも台風とは?
台風とは、北西太平洋または南シナ海に存在する熱帯低気圧の中で、
最大風速が約17m/s以上となるものです。
熱帯低気圧とは、熱帯の海上で発生する低気圧のことだね
日本近辺に台風がやってくるのは、7月〜10月頃が多いです。
台風が近づいてくると、広範囲に大雨や暴風をもたらし、大荒れの天候となります。
近年は被害を防ぐために、早めに計画的に鉄道の運休を決めたりしていますね。
海や川、田んぼには近づいちゃダメだよ!
台風はどうやって出来るのか?
日本の南の方で、海水が温められて水蒸気が発生し、上昇気流が発生します。
暖かい空気は軽いので、気圧が周辺よりも低くなります。
気圧が高い方から低い方に流れるため、
地球の自転で生じる力(コリオリの力)で反時計回りに渦を巻いていきます。
この渦がどんどん大きくなっていき、台風に成長していきます。
お風呂の栓を抜いたら反時計周りに渦ができるのも
コリオリの力の影響だよ!
南半球だと時計回りなんだよね!
タイフーン・ハリケーン・サイクロンとの違いは?
台風と似た現象で、「タイフーン」「ハリケーン」「サイクロン」という言葉もありますね。
これらは、最大風速が32.7m/s以上で、台風よりも基準が厳しいです。
また、発生する地域によって名前が変わり、
北西太平洋なら「タイフーン」
北大西洋・北東太平洋なら「ハリケーン」
インド洋・南西太平洋なら「サイクロン」と呼ばれます。
これ以外の地域では、そもそも熱帯低気圧が発生しにくいよ。
台風の名前は誰が決めているのか?
2000年以前はアメリカが英語の人名を付けていましたが、
2000年以降はアジア名として、
台風委員会の加盟国が名付けた固有の名前が使われるようになりました。
アジア各国の相互理解の推進や、
防災意識の向上を目的にしているよ。
現在140個のアジア名があり、順番に名前が使われます。
日本が名付けた名前は「コイヌ」「ウサギ」「コンパス」などがあります。
一巡したら元に戻ってくるので、5〜6年すると再び同じ名前が使われることになります。
大きな被害を出した台風の名前は、
以後使用されなくなる場合もあるね。
台風が日本に上陸する確率は13.3%
過去20年分(2004年〜2023年)の台風の発生数と、日本に上陸した数を調査し、
台風が日本に上陸する確率を計算してみました。
20年間の平均で、台風の発生数は年間23.6個
台風が日本に上陸したのは年間3.2個
この結果から、台風が日本に上陸する確率は13.3%であることが分かりました。
つまり、台風が発生したら、10回に1回程度は日本に上陸していました。
もっと日本に直撃しているイメージだったけどな〜
日本に影響が無さそうな台風は、ニュースや天気予報で取り上げられない場合もあるので、
体感としてはもっと確率が高いかもしれませんね。
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