単振り子で重力加速度を求めてみる【自分の周りだけ重力が大きい説】

この記事は約4分で読めます。
記事内に広告が含まれています

「重力加速度」という単語は、日常生活ではあまり聞き馴染みがないかもしれません。

しかし、我々は常に重力の影響を受けながら生活しています。

そいや
そいや

重力はトモダチ・・・!

高校物理では、当たり前のように重力加速度=9.8[m/s2]が与えられますが、

重力加速度って本当に9.8[m/s2]なのでしょうか?

そい嫁
そい嫁

私の周りだけ重力加速度が大きい説もある

ということで、振り子を使って、重力加速度を測定してみます。

スポンサーリンク

重力加速度とは

重力加速度とは、重力により生じる加速度のことです。

物理学では、よく「g」という文字で表されます。

標準の重力加速度は、9.80665[m/s2]と決められていますが、

実際には、地軸からの距離が変わるため、場所によって少しだけ異なります。

そい嫁
そい嫁

月の重力は地球の1/6って聞いたことあるよ!

そいや
そいや

よく知ってるね。

月の重力加速度は1.62[m/s2]だよ!

単振り子で重力加速度を求める実験

重力加速度を求める方法はいくつもありますが、

今回は、以前作成した単振り子を使用して、重力加速度を求めていきます。

重力加速度を表す式

単振り子の周期の式は次の式で表されます。

T=2π√(L/g)

この式を、整理すると、重力加速度を表す式が完成します。

重力加速度を表す式(振り子周期から)

重力加速度 g=4π2L/T2

T:周期[s]
L:ひもの長さ[m]
g:重力加速度[m/s2]

実験のポイント

今回の実験では、

単振り子の「ひもの長さ L」と「周期 T」の関係を実測していきます。

実験のポイント

① 単振り子の「ひもの長さ L」と「周期 T」を測定する
② 実測値を計算式に代入して、「重力加速度 g」を求める

ひもの長さを3パターンで変化させ、それぞれの周期を10回測定して平均値を使います。

前回は振り子1往復の周期を測定しましたが、

今回は誤差を抑えるために、2往復の周期(2T)を測定していきます。

実験開始。振り子の周期を測っていく

ひもとワッシャーで作った手作り単振り子で実験をしていきます。

まずはひもの長さ0.5mの単振り子。

ひも0.5mの単振り子

振幅は小さめにして、2往復分の周期を測定していきます。

振り子実験の様子
そいや
そいや

10回測って、平均値を使うよ!

ひもの長さを変えて実験

続いて、ひもの長さを1.0mと1.5mでも同様に実験を行います。

まずは1.0m。

ひもの長さ1.0mの単振り子

続いて、ひもの長さ1.5m。

長すぎて、隣の部屋が映りこんでしまいました。

ひもの長さ1.5mの単振り子
そいや
そいや

無事に実験完了!

【結果】ひもの長さと周期から重力加速度を算出

実験結果から重力加速度を算出

測定した単振り子の周期から、重力加速度を算出していきます。

重力加速度の算出

①ひも0.5m → 周期 1.41秒
②ひも1.0m → 周期 2.00秒
③ひも1.5m → 周期 2.45秒

重力加速度 g=4π2L/T

「ひもの長さ L」と「周期 T」に実験結果を代入すると・・・

①重力加速度g= 9.98 [m/s2]
②重力加速度g= 9.91 [m/s2]
③重力加速度g= 9.91 [m/s2]

平均すると・・・

重力加速度 g = 9.93 [m/s2]

今回の実験結果だと、重力加速度は9.93[m/s2] となりました!

標準重力加速度は9.80665[m/s2]なので、1.3%の誤差となりました。

そい嫁
そい嫁

(これで私の周りの重力加速度が大きいことが証明された)

そいや
そいや

手軽にできる実験にしては、まずまずの精度だね!

私たちが常に影響を受けている重力ですが、

このように簡単な実験で重力加速度が求められるので、ぜひ試してみて下さいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました